いま、TikTokなどのSNSで話題のリモ活、
とにかく、たくさんお金が稼げるので扶養からはずれないか、心配している人も多いです。
今回は、扶養内でリモ活をするための上限額、かけもちバイトの注意点などについても解説していきます。
ただしい知識を身につけて、収入を最大化していきましょう!
リモ活バイトの全容を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
【リモ活バイト】給料・やり方・仕事内容をレビュー!
リモ活、扶養内でいくらまで稼げる?
まずは、結論から言うと、リモ活は年間48万円までは扶養内で稼げます。
引用:国税庁公式サイト
収入が48万以内であれば、基礎控除48万円をさしひけるので、所得0円となります。
結果的に、リモ活収入は実質0円となり扶養のままでいられます。
従って、月平均にすると4万円程度は稼げる計算となります。
103万の壁、リモ活の場合
「103万の壁」と言われますが、さきほどの48万円にくわえて給与控除55万円をあわせた金額です。
引用:国税庁公式サイト
なお、リモ活の収入は「雑所得」というカテゴリです。
帳簿では「給与所得」にならないので、こちら55万円のほうは使えません。
したがって、リモ活で得た収入には、基礎控除48万円のみ引き算できます。
結論、リモ活のみの場合、扶養内でおさめる限界値は48万となります。
※ほかのバイトとかけもちする場合は、後述します。
扶養内で稼げる金額リスト
つぎに扶養内で稼いだ場合、金額に応じて、発生する税金を表にしました。
リモ活だけで他のバイトをしていない場合、以下の通りです。
リモ活専業の場合(別のバイトなし)
リモ活の年間収入 | 扶養 | 備考 |
---|---|---|
年間20万円以上 | 〇扶養内 | 副業でリモ活している人は申告が必要 |
年間48万円未満 | 〇扶養内 | 基礎控除48万円があるので0円となる |
年間48万円以上 | ✕扶養から外れる | 納税が必要・親の税金も変わるため報告が必要 |
年間100万円以上 | ✕扶養からはずれる | 上記に加えて住民税が追加される |
年間130万以上 | ✕扶養からはずれる | 上記に加えて、保険証が失効、自分で保険加入が必要 |
リモ活以外にもバイトをしている場合
リモ活以外にも、バイトもしている場合は下記の通りです。
収入は各バイトの合計金額です。
かけもちでリモ活をしている人はこちらの表を参考にしてください。
バイトの合計収入 | 扶養 | 備考 |
---|---|---|
合計20万円以上 | 〇扶養内 | 副業でリモ活している人は申告が必要 |
合計48万円未満 | 〇扶養内 | 基礎控除48万円があるので0円となる |
合計48万円以上 | △リモ活が48万以内であれば扶養内 | |
合計100万円以上 | △リモ活が48万以内であれば扶養内 | 住民税が発生 |
合計103万円以上 | ✕扶養からはずれる | 納税が必要・親の税金も変わるため報告が必要 |
年間130万以上 | ✕扶養からはずれる | 上記に加えて、保険証が失効、自分で保険加入が必要 |
ここでの年間というのは、1月1日から12月31日までの期間をさします。
別のバイトと掛け持ちの場合、いくら稼げる?
表の通りですが、バイトとリモ活をかけもちする場合、103万円が扶養の上限値です。
例えば、リモ活を枠いっぱいまで稼いだ場合の、上限のケースは、以下の通りです。
扶養内でおさまるモデルケース
リモ活 48万円 + アルバイト 55万円=103万円
扶養内でおさえるポイントは、リモ活の上限を必ず48万円以内にしつつ、合計額を103万におさめることです。
扶養になるパターン・ならないパターン
扶養になる・ならないの、具体的なパターンをつくってみました。
参考にしてみてください。
扶養で稼げるパターン
- リモ活43万円 + アルバイト 60万円 = 〇扶養内
- リモ活23万円 + アルバイト 80万円 = 〇扶養内
- リモ活0円 + アルバイト 103万円 = 〇扶養内
上記はすべて、リモ活収益が48万以内、かつ103万円以内という条件を満たしているので、いずれも扶養内でOKです。
扶養からはずれるパターン
- リモ活60万円 + アルバイト 0円 = 扶養解除
- リモ活3万円 + アルバイト 103万円 = 扶養解除
- リモ活49万円 + アルバイト 50万円 = 扶養解除
合計金額が103万以内であっても、リモ活が48万をこえれば扶養解除となります。
もちろん、合計金額が103万を超えたら扶養解除です。
結論、扶養内でおさまるパターンはすべて、リモ活収入が48万円以内・合計が103万以内に収まっています。
合計金額だけで考えていると、間違いますので注意してください。
稼ぎすぎて扶養からはずれるとどうなる?
それでは、扶養からはずれてるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。
一番のデメリットは、家族への悪影響です。
自分自身の納税額は、ちょっと超えたくらいであれば、所得の5%・数千円ほどです。
そのため、自分のお財布はいたくありません。
ただ、扶養からはずれた場合、親の税金が高くなります。
親が脱税になるリスクがある
例えば、親が扶養からはずれていることを知らずに、扶養控除を使ったとします。
すると、本来つかえない権利を使って、税金を安くしたことになってしまいます。
結果、故意でなくてもバレると事実上の脱税となってしまいます。
扶養から外れる時は伝えること
もし、リモ活で48万円以上を稼いでしまった場合「控除からはずして」と忘れず伝えましょう。
ちなみに、ほんの少し超えそうというくらいであれば、うまくシフト調整して親が控除を使えたほうが、家族としてがお得になります。
親が支払う税金が高くなるのを避けたいのであれば、
目先の自分のお金だけでなく、家族全体のことを考えた計算がおすすめです。
リモ活、超えてしまったけど扶養から外れないパターン
リモ活で、48万円以上稼いでも扶養からはずれないこともあります。
それは、経費を差し引いた場合です。
たとえば、リモ活をするためにお金をかけたものは、収入から差し引いてもいいルールになっています。
例えば、身バレ防止用のウィッグを買った、リモ活用の洋服を買った、コスメを買ったなど、などの場合には、それらの金額を経費にできます。
また、ネットをひいた、スマホ契約を見直した、パソコンを買った、などプライベートと併用して使うものを買った場合にも、半分程度が経費として計上できます。
具体的に稼げる金額は以下の形です。
参考
- リモ活のために10万円使った = リモ活で58万円まで稼いでも扶養内
- リモ活のために20万円使った = リモ活で68万円まで稼いでも扶養内
- リモ活のために30万円使った = リモ活で78万円まで稼いでも扶養内
といった計算です。
結果、48万円にリモ活のために買ったものをあわせた金額が上限値となります。
ただ、経費にする場合にはレシートや領収書などの証明の保存が必要になります。
提出は必要ありませんが、提出を求められた時に、すぐにだせるようしておきましょう。
リモ活、ワンポイントアドバイス!
ここまで解説したように、リモ活のみであれば48万以内であればOKです。
かけもちバイトの場合、上限103万円(リモ活48万以内)でした。
ただ、おすすめはギリギリいっぱい103万円ではなく、すこし余裕をもって100万以内にするのがベストです。
その理由は、合計100万を超えると住民税が入ってくるためです。
住民税の額としては、103万円稼いだ場合、5,000円 +10,300円(収入10%)です。
結果、103万稼いでも、100万以内でも、最終的にはほぼ同じ稼ぎとなります。
一番、効率的に手取りを最大化するには、上限一杯ではなく、100万以内になるようすこし余裕をもたせるのがベストです。
引用:財務省公式サイト
よくある質問
親バレについて
リモ活バイトしていることを親バレしたくないです。扶養からはずれたらバレますか?
自分から、伝えない限りバイト内容まではバレません。「バイトを頑張ったら稼ぎすぎた」とだけ伝えればいいでしょう。
リモ活で48万円以上稼いでも、親に黙っていたら扶養のままいられますか?
将来的に必ずバレます。親の会社の給与計算などで、不備が発生するなども想定されます。したがって、基準を超えて稼いだ場合には、親に扶養からはずれると伝えてください。もし、不備なく進んだとしても、親が脱税したことになりますので、家族に迷惑がかかります。
扶養を無視して稼ぎまくったらどうなりますか?
一番面倒なのが、収入が130万をこえると社会保険(保険証)がつかえなくなることです。
その場合、自力で国民保険の加入する必要があります。保険料は、最低でも年間30万~と高額となります。
結果、よほどの覚悟がない限り、扶養でおさめた方が、賢い稼ぎ方といえます。